こんにちわ!Sky Pilates Tokyoのインストラクタートレーナー船橋加奈子です。
今日は少し解剖学のお話をしようと思います。
バレエをやっている方々から”前モモが張る”とか、”前モモが発達しないようにしたい”と悩みを聞くことがあります。
今日は何故前モモが発達してしまうのかについて解説したいと思います。
まず、バレエにはタンデュやグラン・バットマンなどの前方向への脚を持ち上げる動きがありますね。
またはプリエをして股関節を曲げ伸ばしする動きも、常に行いますね。
この時には股関節の屈筋群達(曲げる筋肉)を使用して股関節が曲がっているのです。
この屈筋群達にも様々な仲間がおり、補助筋も合わせると合計10種類以上もの筋肉が総動員されています。
その中でも大きく強靭な3つの屈筋群が、大腰筋・腸骨筋・大腿直筋です。
さて、ここでターンアウトとの関係性について組み合わせて考えていきます。
以下が大事なポイントです!
ターンアウトをしっかりしていると、より大腰筋と腸骨筋を使って股関節を曲げることができます。(今後は腸腰筋と記載)
ターンアウトが少ないと、より大腿直筋を使って股関節を曲げることになります。
この違いが前モモの張りと大きな関係があるのです。
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まずは筋肉の付着部をみていきます。
腸腰筋は深部に位置する筋肉で、腰と骨盤から大腿骨へつながる筋肉です。
そう、深部の筋肉なので、きちんと使っても表層にひょっこり顔を出すなんてことはありません。
外からは見えないのですね。
そしてもう一つの屈筋である、大腿直筋。
これは浅在の筋肉、つまり表層に近い筋肉なのです。
手での触診もすぐにできます。
この筋肉の使用度が高いと、前モモの筋肉が発達しているのが見えるのです。
この筋肉は円筒形。
丸くでポン!とした筋繊維の塊なのですね。
これがいわゆる前モモの張りの原因筋肉です。
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前に脚を動かす時には先ほどお話したように数多くの筋肉を使用しています。
ですが、ターンアウトをきちんとすることで、前モモの張りの原因となる大腿直筋の使用度が少なくなります。
もちろん使用しないわけにはいきませんので、賢く理解しながら働いてもらえたらいいですね。
ということで、前モモの張りの謎についての簡単な説明でした。
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2月7日(土)午後14時〜17時(3時間)は、解剖学の基礎知識を学ぶプレトレーニングが開催されます。
これはSTOTT PILATES®インストラクター養成講座を受講されない方でも受講することができる、基礎解剖学の授業となります。
*注)バレエだけに特化した解剖学講座ではありません。
そして、今週からはリフォーマーのインストラクター養成講座(全50時間)の初日となります。
ピラティスをやってみてもっと勉強してみたいという方も、年内10月まで各養成コースのスケジュールがでておりますので、どうぞご覧になって下さい。
各講座のお問い合わせ等は、いつでもお待ちしております。
では、皆様素敵な一日をお過ごし下さい。
Sky Pilates Tokyo
船橋 加奈子